腹式呼吸で気持ちを落ち着かせよう
人は興奮すると吐く息も吸う息せわしくなります。
胸が膨らんだり狭まったりしながら肩が上下し、いわゆる肩で息をする状態になります。
これかひどくなったのが過呼吸発作です。
そこまで行かなくても、私たちはふつう短く息を吸ったり吐いたりする胸式呼吸をしています。
忙しい現代人、都会人に多い呼吸法とも言えます。こういう呼吸をしながら、忙しく立ち働いているとストレスがたまりがちです。
胸式呼吸は、息を吐くことよりも吸うことに一生懸命になりがちな呼吸法です。
息を吸うときは交感神経が優勢になり、吐くときは副交感神経が優勢になります。
ほっとして息を吐くという言葉があるように、大きく息を吐くのはリラックスしている証拠です。
また、大きく息を吐くことによって副交感神経がはたらいて、気分をリラックスさせる作用があります。
それが腹式呼吸です。
ゆっくりと10~15秒くらいかけて鼻から息を吐き切ります。
意識してやらなければいけないのはそれだけです。
吐いていると自然にお腹がへこみ、横隔膜が上にあがってきます。
吐くのを止めたら意識して吸わなくても1~2秒で空気は肺に入ってきて、お腹も膨らみます。
この腹式呼吸を5~10分、1日3~4回を目標に始めてみましょう
実際はどんな妄想をしていてもかまわないので、とにかくゆっくりと呼吸する時間を設けるのです。
最初は面倒くさい気がしますが、慣れると気持ちがよくなります。
気分が落ちついてくるのも実感できるはずです。ある程度長い時間することが苦痛でなく快感になってきます。
腹式呼吸で副交感神経をはたらかすと、交感神経ばかりがはたらいていた自律神経のバランスが良くなり、早漏改善にもプラスになります。